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415 Re:低速撮影? 泉が丘 2002/08/08 04:28
> 考えたのですが、あのカットは低速撮影をしたということはないでしょうか?低速撮影したものを普通の速度で再生すれば実際よりも速く走っているように見えます。すると、ポインターが時速100km以上で走っていなくても良い(例えば時速50kmでも良い)可能性があります。

私もそれを考えました。

明治公園橋に代わる手すりを見つけることが難しいようなので、ここまでの議論をちょっと戻して、問題のカットはこの明治公園橋から、ちょっと低速で撮影して編集時に24コマ/秒で回したか、はじめに24コマで撮って編集時にコマをすこし省いた・・・という可能性について、もう一度考えてみるのも一つの手かと思います。

そういう撮影、編集をする理由、理屈付けですが、
この歩道橋からの構図においてポインターが走ってくるぞ!というような印象を与えるためには画面奥の方から歩道橋の下まで百数十メートルを走らせたほうがいいが、このカットにそれだけの時間は割けない。そこでちょっと速めのスピードになるように編集して時間を節約する。またはまともに撮ると間延びしてのろのろ走っているように見えてしまうので、こうすることでポインターのスピード感も増してカッコ良く見える・・・なんて考えました。

そういう小細工の痕跡が残っていないかな・・・という目でこのカットを見てみますと、
このカットの最初の頃のコマの右端、東京体育館側の歩道を歩いている人がいますが、この人の歩き方、ちょっと早くないですか? 私もこの人のまねをして同じピッチで歩いてみましたが、なかなか疲れる歩き方です。
もちろん、この人ただ単に急いでたのかもしれませんし、日頃からそういう歩き方をする人だったのかもしれません。

そのほかに、このカットの上の方、観音橋交差点をトラックが左から右に走っているところとか、右から出てくるバイクとかが、ちょっと早く走っているように思えました。
もちろん、ほんとにこのスピードで走っていただけという可能性もあります。
(↑こりゃ説得力ないか)

また、ほかにもこういう細工をおこなっていることを思わせるカットがないかな、と見ていたら・・・ありました。ポインターがユタ花村のいる箱根パレスホテルに入ってくるところなんですが、
坂道を上ってきたポインターが右に曲がってホテルの方を向いていますが、このときの方向を変えるスピードですが1.5秒くらいで90度進行方向が変わっているように思えました。ポインターの大きさ(幅2.17m)にしてはだいぶ急ハンドルを切っているように見えるんですが、その割には車体があまり傾いていないような気がします。
ポインターは大きな車ですから、カッコ良く早く動かすためには、撮影や再生の速度を変えるというようなことをやっていたのではないかと思います。
もちろん、急ハンドルを切っても車体が傾かないような硬めの足周りの車だったという可能性もあります。

いかがでしょう。

それと、これらの推測の補強になるかどうかわかりませんが、
1998年に朝日ソノラマから出たファンタスティックコレクション「ウルトラセブンアルバム」ISBN4-257-03554の138ページに載っている、永井仙吉氏の解説によると、ウルトラセブンの撮影では、特撮以外は16mmカメラのアリフレックス16を使っていたそうです。この年代だと16STだとおもいますが、このカメラですが、撮影速度を可変できたようですので、歩道橋からの撮影では1秒あたりのコマ数を少しすくな目にして撮り、編集の時に24コマ/秒で回したなんてことをやったのでしょうか。


ほかにこの歩道橋から撮ったのかを確認するという方法ですが、ロケ映像と同じ構図、つまり、道の幅、道の曲がり具合、海苔屋のビルの位置などがロケ映像とおなじに映るような写真が撮れるかどうか確認すればいいとおもうのですが・・・。