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952 高台寺前の茶屋 釋辰量 2004/10/17 09:39
はじめてカキコします。どうぞよろしく。
学生時代京都に4年住んでいました。今でも年2回は京都を訪れます。
したがって「京都買います」は全ての特撮作品の中でも特別な作品になっています。
わけてもこの「高台寺前の茶屋」界隈は、祖母、母、従姉妹を分骨している寺がすぐそばにあるということで、京都へ着くと必ず一番に行くところです。
で、この茶屋ですが、「怪奇大作戦」当時、「文の助茶屋」という茶屋がありました。もともと「三面大黒天」という京都によくある小祠の境内で、東山界隈ではちょっと鄙びた感じが大変好ましく、京都へ行く人には穴場としてよく教えたものでした。
しかし、記事にあるとおり、平成10年に付近一帯が再開発されてしまい、京風グッズ屋の集まった「プチ新京極」に変貌してしまいました(景観には配慮しているようですが…)。
「文の助茶屋」もなくなってしまった…と思ったらさにあらず。八坂の塔の近くに移転して、今も営業中です。二年坂の突き当りを三年坂に行かずに右にだらだら下るか、高台寺の前を下って東大路通りを南に少し行ったところを八坂の塔を目指して登るかです。高台寺の北にあったころと同じ、記事の写真にもあるのと同じ形の提灯が目印です。
「文の助茶屋」は、明治時代に桂文の助という落語家が、隠居して元の高台寺北側に茶店を開いたのが始まりで、八坂神社−高台寺−清水寺という東山観光のメインストリートにあって、平成の世まで繁盛しました。
ちなみに、「京都買います」に出てくる唐傘のある土産物屋さんは、元の高台寺北側に今でもあります。当時と店構えはほとんど変わってないので、すぐわかりますよ。
それでは