2003年3月
ウルトラセブン「蒸発都市」8分16秒〜26秒、竹中参謀の所へ向かうポインターは神宮前3丁目交差点(上の写真)を通りました。その前の場面では、ポインターは国立霞ヶ丘競技場横の外苑西通りを通っています。この交差点は、その外苑西通りを国立霞ヶ丘競技場から国道246号線へ向かう途中にあります。写真左が国立競技場方面、写真右が国道246号線方面になります。ですから、ポインターは写真に向かって左から右へ通ったことになります。
以下、ロケ地であると判断した理由を説明します。
実際に交差点を見て、この交差点周辺の地形がセブンの映像と一致することが分かります。写真左から写真右に向かって上り坂になっているところ、写真右奥に向かっても上り坂になっているところの2点です。
2003年3月
昭和45年の地図(以下単に地図)とセブンの映像との一致点を説明するために写真に色をつけました。
まず、赤く色付けした建物は地図上にはなく、そこは有料駐車場になっていました。セブンの映像でも、そこに対応する場所には建物がありません。
緑の部分は地図上で壁があった場所です。地図からは壁の高さは分かりませんし、それほど厳密に写真と地図とを一致させているわけでありません。ポイントは壁の切れ目が2つ、だいたい写真の位置にあったことです。セブンの映像でも対応する場所に壁の切れ目が2つあります。手前の切れ目はセブンの映像では階段、奥の切れ目はセブンの映像では石垣の切れ目になっています。
最後に写真右の青い部分です。地図ではマンションが建っています。一方、セブンの映像ではそこは工事現場になっています。その工事現場には「中高層住宅」や「住宅金融公庫融資工事」といった文字が見えます。つまり、地図に載っているマンションはセブン当時に建築していた中高層住宅と考えられます。
今回調査に利用した地図はセブン初放映時(昭和42年から昭和43年)より少し後のものですが、それほど年月が経っていないので、地図の情報は放映当時とほぼ同じでしょう。
以上のように、現在の地形やセブン初放映当時に近い交差点周辺の様子が、セブンの映像と一致することから、この交差点をロケ地と判断しました。