日鉱記念館(日立鉱山跡地)

日鉱記念館 第1竪坑(手前)と第11竪坑
2004年5月
写真1

文献[1]P82, [2]P62にあるように、ウルトラセブン「地底GO!GO!GO!」では茨城県日立市での撮影がありました。現在そのロケ地の日立鉱山跡地には日鉱記念館があり、日立鉱山の歴史や資料が展示されています。

写真1はドラマ終盤の24分35秒の映像に似せて、日鉱記念館の本館前から撮影しました。手前のやぐらは第1竪坑、その奥の高い位置にあるのは第11竪坑とそれぞれ呼ばれています。地下からの鉱石の運搬などに使われていたそうです。

これらの竪坑以外、セブンの映像に写っていた建物は見つけられませんでした。そこで、これ以降、ここで撮影されたと思われる映像について次の図1を使って説明します。図1は昭和49年当時の日立鉱山の空中写真に説明を加えたものです。

図1: 昭和49年 日立鉱山の空中写真
図1: 昭和49年 日立鉱山の空中写真
(空中写真は国土交通省の国土画像情報(カラー空中写真)より引用)

図中の矢印「写真1」は、写真1のおおまかな撮影位置と方向を表しています。矢印の始点と方向が、撮影位置と撮影方向をそれぞれ表しています。現在、矢印の始点周辺の建物群はありません。

ドラマ冒頭の3分3秒と3分57秒の俯瞰は、矢印「俯瞰」のように撮影したようです。写真1の2つの竪坑に高低差があるように、図中の左上の部分は、右下の建物群より高い位置にあります。矢印「俯瞰」の始点も、その高い位置にあります。また、図1の建物の配置がそれらの映像のものと一致します。

3分12秒に写る坑道の出入り口は、図中の円の中にあると思われます。円中の十字が、3分12秒に写る植木で作った十字だと思います。

10分38秒にマグマライザーが停車していたのは、図中の四角で示した場所です。その左上の建物がビデオ映像そのままです。

以上で日鉱記念館の説明を終わります。セブン「地底GO!GO!GO!」では、ここから少し山を下りた場所にある日鉱金属株式会社日立工場前でも撮影が行われました。

謝辞:情報を提供してくださった方に感謝したします。